無人駅(夢の話)

無人駅
雑記
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電車を降りると知らない駅に着いた。
誰もいない無人駅で昼間なのに薄暗い。
電気も節約のためか点灯していない。
貧乏駅だな。

電車から降りたのはもう一人どこかの男子高校生。
出口がわからずキョロキョロしていると、男子高校生は突然走りだして奥の階段を降りて行った。

あっちが改札口かな。
そう思って同じように階段の方へ向かった。

薄暗くて足元がよく見えない。
それに白っぽい糸のような埃のようなものが壁や手すりにたくさん見える。

怖……、何ここ。

白っぽい糸はよく見ると蜘蛛の巣。
ロープみたいに手すりに巻き付き、壁にはカーテンのように垂れ下がっている。
普通の蜘蛛の糸じゃない。

ぞわぞわしながら階段を降りようとする。
狭い階段の空間にも張り巡らされた蜘蛛の糸がたくさん見えるけど、人が通れる隙間がある。
その隙間をそっと抜け、一段一段降りていく。

すると黒いものが上から降ってくる。
それを数段降りてかわし、後ろを見た。

落ちてきたものは蜘蛛。
犬よりも大きい。

こんなのに捕まったら絶対食われる。

私は蜘蛛の糸を避けながら必死に階段を駆け降りた。
特に運動が得意ってわけじゃないのに、襲ってくる蜘蛛を何故か上手くよけながらマキシワンピで走る。

至る所に蜘蛛の巣があり、あちこちに蜘蛛がいる。全部でかい。
ゾッと背筋が凍る。

隅の方には骨のようなものが転がっている。
ああ、あれはここで捕まった人の末路だな。
そう思いながら必死に改札口を目指した。

小さい駅なのに通路が長くて改札が見えない。ゲームのダンジョンに迷い込んだみたい。
蜘蛛の糸を避けながら走っていると外の光が見え、そこに人影が。

「はあ、はあ、はあ……うわあああ!」

こちらに向かって人影が走ってくる。
今度はさっきと違う制服の男子高校生だ。

私が改札を走り抜けた時にすれ違った男子高校生は、今にも死にそうな顔で蜘蛛の巣が張り巡らされた階段へ突っ込んで行った。

駅の外に出ると森の中。
蜘蛛はもう見当たらなくてほっと安堵の息をついた。

この辺りに高校があるのかな。
みんな命懸けで学校へ通っていて大変だな。
それにしても何でこの駅で降りたんだろう。
でもまあこれ、夢だからね。

っていう夢を見ました。

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